ロール・レタリング

ロール・レタリングとは

人間関係の悩みを整理するために、現実をしっかり洞察し
整理するための技法です

ノートに向かい、問題の相手に対して手紙を書きます
その数日後、今度は自分が相手になったつもりで
自分への返事を自分で書きます

その後、また自分に戻り、相手に手紙を書いていくのです

たとえば、母親がまず娘宛に手紙を書きます
今度は、母親が娘の立場になった気持ちで書いてみます
そして、また母親は親の立場で書いてみます
で、また娘の気持ちになって書いていくというものです

お母さんは、ロール・レタリングの書簡を往復するうちに
心が整理され、落ち着いて子どもと話すことができるようになっていきます

実際には相手に読まれないので、何でも告白できます
初めは、仮想現実的な文書しか書けないかもしれないが
往復書簡を重ねている内、実際の現実へと向かっていき
その過程で、自分の問題性に気づいていきます

ロールレタリングは具体的には

1、カタルシス(自浄)作用
2、自己カウンセリング
3、文書による思考・感情の明確化
4、対決と受容による自我の統合
5、自己と他者双方からの獲得
6、ロールレタリングによるイメージ脱感作
7、非理論的、自己敗北的な思考・感情に気づく

6、の例えは
ある少女は長年義母に敵意を抱き非行に走りました
そこで、少女が仮想の義母との役割書簡を繰り返すうち
義母へのイメージが次第に肯定的になり
義母を受け入れる文書が書けれるようになり
これを機に義母との会話を重ねることによって
これまでの憎しみが消え、義母に対する態度が次第に変わってくるように
なってきたのです

ロールレタリングは学校でも生かしてほしいものです

例えば
新聞の記事でいじめから自殺した子に対して
「自殺したあなたへ」という題材で生徒に書いてもらうと

生徒は「親の悲痛な気持ちを察し、書いている途中からペンが
走らなくなった。いじめは絶対に悪い」との感想文を書いた子もいた

いじめは絶対悪という正しい認識を生徒は感じ取ったことになります

春口 徳雄さんがロールレタリング技法を提唱し、同学会理事でもあります
ロール・レタリングの理論と実際―役割交換書簡法

役割交換書簡法(ロール・レタリング)―人間関係のこじれを洞察する