充実した夏休み
主に小学生を対象とした
「長期休暇を快適に過ごすためのアドバイス」
心理療法士の星一郎さん(子育てボランティア団体「わいわいギルド」代表)
のお話を掲載します
☆守りたい生活習慣
夏休みを上手に過ごすための3つの事
1、生活習慣を守るようにすること。夏休みの過ごし方の日課表を作ると
いいかもしれません。
親が、子どもと一緒に作りましょう。勉強だけでなく、遊びや旅行の
プランも一緒に考えるのです
子どもは、時には実行不可能なプランを作るかもしれません。
そんな時には、目標を下げる必要があります。ちょっと頑張ればできそうな
ものが、調度いいかもしれません。
予定表通りにやれたという経験が大切なのです。
夏休みの途中でプランチェックする方法を組み込んでおくことも大切です。
3日に1回とか、1週間に1度とか、どのくらいできているかを親子で
チテェックするのです。
予定通り進んでいる時は頑張っいるねと激励しましょう
もし、予定通りに進んでいない時は、今後の予定を実現可能なものに
変える必要があります。
予定に追いつかせようとして、叱ったり、無理に頑張らせると、かえって
反動がくるものです。
2、長い夏休みに、いろいろな体験をする事
実際に使える知恵は、経験から学ぶ必要があります。
知っている事と出来る事とは違います
夏休みには、海に子どもを連れて行って、泳がせてもいいでしょう。
海水を飲み込めば、海の水は塩辛いのだと感じます。
学校のプールより楽に体が浮くという事も経験するでしょう。
経験は、理屈抜きに体に色々な事を教えてくれます
友達の家に一泊させてもらうのもいいかもしれません。同じ家族でも
色々違うのだなという事を学ぶかもしれません。
最初、1人で泊まるのが心配だったけれど、頑張って泊まれたというのは
大きな自信になるでしょう。
夜空の星を見るのもいいでしょう。星座表と見比べながら、夜空の星座を
確認していく事で、星の美しさに気づくでしょう
3、自分も家族のために役立てるという経験
「貢献」という事です
今の子どもは、人にしてもらって当たり前と思っているところがあります。
人から何かしてもらって得る喜びは、自分が人に何かしてあげた喜びと
比べれば、はるかに小さい喜びです。
そういう意味では、今の子どもはかわいそうかもしれません。
貢献の喜びを経験していないのですから。
夏休を通して、家族に何か貢献してもらいましょう。子どもに貢献を
教える為には、子どもの行いに
「役に立ったよ」「助かったよ」「うれしかったな」
といった言葉を掛けていくことが必要です。
その為には、子どもにお手伝いを頼む必要があります。残念ながら
お手伝いをしない子が増えています。
「助かったよ」などの言葉を親から掛けられたという経験は、今の
子どもには、ほとんどないのです。
「なぜお手伝いをさせないのですか」と聞くと、よく「かえって手間が
かかってしまう」という答えが返ってきます。
しかし、親が楽をするためにお手伝いをさせるのではありません。
「自分も家族の役に立つ」ということを教えたいから、してもらうのです。
お手伝いをさせる時の注意
お手伝いをしてくれた結果を問題にしてはいけない!
「お皿の並べ方が違うでしょう。お父さんのお皿はそこじゃないでしょう」
などと細かい結果を問題にすると、お手伝いをしようという気持ちが
なくなってしまいます。
貢献とは結果を問題にすることではありません
やってくれたという、そのことを喜んであげるのです。そして、
このことによって「私も家族の役に立つことができた」という
喜びを経験できるのです
夏休は子どもにとって素晴らしい毎日です。だからこそ、家族で子どもが
有意義に過ごせるように、親は考えなければいけないのです。
日頃家庭で教えるのとの出来ない事を、長い休みの間に子どもに
教えてほしいのです。
自分で目標をたてて実行してみること、実際に色々経験してみること
そして、ちょっぴりでも家族に役立つ「貢献」を学ぶこと
こうしたことを夏休みに勉強できると、子どもはひと回り大きく成長
していくのではにでしょうか
ほし いちろう
1941年、東京生まれ。アドラー派心理療法士。「わいわいギルド」代表
主な著書『「子どもの「がまんできる心」を引きだす本』(青春出版社)
『子どもに「本当の自信」をつける親のひと言』(日本文芸社)
『子どもを勇気づける20の方法』(サンマーク出版)など多数